特別豪雪地帯に指定されている信濃町は、毎年冬の間、深い雪に覆われます。
町の中に広がる山や森では、根曲がり竹や低木の茂みなどは全て雪の下に隠れてしまいます。
すると、町中の森や高原が楽しいスノーシューのフィールドへと様変わりします。
今回は、スキーやスノーボードに並ぶ冬の信濃町の楽しみ、スノーシューについてご案内いたします。
スノーシューってどんなもの?
スノーシューは、雪の上を歩くための雪上歩行具で、西洋版のかんじきです。
日本では古くから積雪期には竹などで編んだカンジキを使用していました。
それに比べてスノーシューは浮力が高く深雪を歩くのに適しています。
初めての方でも特に難しい操作もなく誰でも楽しむ事が出来る優れた冬の遊び道具です。
スノーシューはどこでできるの?
信濃町はスノーシューで遊ぶにはもってこいの場所。
黒姫高原や斑尾高原周辺、野尻湖の湖畔の森や、ちょっと足を延ばして戸隠神社の周辺など、フィールドは町の内外に広がっています。
黒姫高原の童話の森スノーウェーブでは、クロスカントリースキーコースの運営と共に、スノーシューのレンタルも行っています。
まずはここでスノーシューをレンタルして、近くのおじか池まで散策をしてみるのはどうでしょうか。
下の写真のような絶景も見る事ができます。
童話の森スノーウェーブからの絶景
初めての方で、自分たちだけで冬の森に入るのは不安、冬の森の事を色々と教えて欲しい、自分たちだけでは行けない絶景の場所へ行ってみたいという方は、ぜひガイドツアーに参加してみてください。
信濃町ではスノーシューツアーを催行しているガイドさんがたくさんいます。
下の写真のような素晴らしい景色と体験が、安心して楽しめます。
少しチャレンジして、山頂へと登るツアーでは、こんな絶景に出会える事も!こちらは斑尾山の大明神岳より眺める野尻湖と黒姫山の絶景です。
妙高の笹ヶ峰から少し登ると、高妻山や北アルプスのこんな絶景が楽しめます。
ほかにも、冬の森をスノーシューで歩く楽しみはたくさんあります。
新雪を纏った木々の美しさは、思わずため息が出てしまいます。
雪上に残る動物の足跡を見つけるアニマルトラッキングも冬の森の楽しみの一つです。
兎や狐、カモシカなど、足跡をみて何の動物か判断出来るようになると、ますます楽しみが広がります。
運が良ければ、動物にあう事も出来るかも?
風の通り道では、下の写真のような風と雪が作る自然のアート、シュカブラも見る事ができます。
ひとつとして同じ形はない、その時だけの特別な造形です。
冬の森というと、どうしても敷居が高くなってしまうかもしれませんが、スノーシューでの森の散策は、誰でも楽しむ事ができるとってもお手軽な遊びです。
そして、夏のハイキングと違って、藪が雪の下に埋まってしまうため、森の中を自由に歩き回る事ができるのが何よりも素晴らしいところです。
雪のない季節には辿りつく事の出来ない森の中の巨木に会いに行ったり、雪を踏みしめる音しか聞こえない静寂の森の中で過ごす贅沢な時間。
もちろん、低体温症や道迷いなど、冬の山や森にはリスクもありますので、まずは整備されたスノーシューコースや、ガイド付きのツアーでスノーシューを体験してみてください!
きっと新しい世界が広がりますよ!