雪と森の町、信濃町で雪遊び

文/ William Ross,  翻訳・写真協力/ しなのディスカバリー、SNOW RESORT JAPAN

 

信濃町に滞在するスキーヤーやスノーボーダーは、フレンドリーな人々に囲まれて、静かな自然環境やおいしい食べ物、そして素晴らしい景色を楽しんでいます。周辺の信越エリアは日本でも最高のスキーリゾートが点在し、あらゆるレベルのスキーヤーとボーダーが楽しめる様々なゲレンデがあります。

正直なところを言うと、信越エリアに点在する周辺のスキー場まで足を伸ばす必要はありません。なぜなら、信濃町には最高の雪とサービスが楽しめる、2つの素晴らしいスキー場があるのです。

町の中心部の西側、黒姫山の東斜面にある黒姫高原スノーパーク、そして野尻湖を挟んで向かい側の斑尾山の北斜面に位置する、東急リゾート・タングラム斑尾です。

どちらも、あらゆるレベルのスキーヤーに満足してもらえるような様々なレベルのコースとアクティビティを提供しているだけでなく、それぞれが非常に異なる個性を持ったスキー場です。

「黒姫高原の魅力は、スキーだけでなく、他にも色々なことができるところだと思います」とスキー場マネージャーの額田さんは言います。

「初心者から上級者まで楽しめるテレインパーク、リフトでアクセス可能なアクティビティエリア、そして私たちは日本で初めて、スノーストライダーエリア(未就学児用のペダルのない自転車にソリをつけたもの)を採用したスキー場でもあります。さらに、スノーシューエリアや犬と一緒に楽しめるエリアも用意しています。」

また、黒姫高原スノーパークのスキー・スノーボードスクールは、どちらも有名なインストラクターを揃え、様々な斜面はスキー講習にも最適であると、ここ信越エリアの中でも大変定評があります。

またスキー場のベースには、深雪用のファットスキーを揃えるレンタルショップからレストランやショップなど、全てが揃っています。

「それと同時に、私たちはいい意味で、地元密着のリゾートであると言えます。」と額田さんは言います。

「地元の人々がたくさん楽しんでいて、とてもアットホームな雰囲気です。また、オープンランが素晴らしい初心者にとって理想的なスキー場ですが、どんなレベルのスキーヤーやボーダーも楽しめるエリアもあります。」

「それからもう一つ、私たちのスキー場の北側には妙高山がそびえています。ここ黒姫高原は妙高エリアに比べると少ない降雪量ですが、その分軽くて最高の雪質のパウダースノーを楽しめます。深くて軽い雪の中で新雪滑走を学ぶのに最適な場所なんです。」

一方、斑尾エリアは、森に囲まれた可愛らしいペンションやリゾートホテルに滞在しながら、スキーやスノーボードを楽しめる場所です。

タングラムは「複合型のオールインワンリゾート」です、とセールスマネージャーの本山さんは言います。

「私たちの特徴は、スキー場の麓にあるホテルからスキーイン・スキーアウトで楽しめることです。そのため、主なお客様の層はご家族連れとなっています。当ホテルはかなり広い部屋を備えているので、スキー用具をたくさん持っている4人家族でも、非常にリラックスしてご滞在いただくことができます。また、ホテル内には温泉、スキーレンタル、レストランなど全てを揃えております。」

また斑尾高原側と同様に、タングラムも日本国内のスキー客に強い基盤を持っていますが、近年、訪日旅行者の増加により、様々な国からの予約・滞在も増えているといいます。

「我々のホテルは、自己完結型のリゾートホテルのため、外食に出れるような環境ではありませんが、このような滞在スタイルを好まれる海外からのお客様も多くいらっしゃいます。ホテルには日本料理、フランス料理、中華料理のレストラン、ビュッフェレストラン、カラオケバーもあります。そのため、滞在中、様々な選択肢があるんです。」

「また、妙高からのシャトルバスも毎朝やって来ます」と本山さんは言います。

「特にパウダースノーが楽しめる日などは、多くの海外からのスキーヤーのグループがタングラムにやってきて新雪滑走を楽しまれています。その後、温泉につかり、夕方のシャトルバスで妙高に戻ります。」

本山さんはまた、隣接する斑尾高原リゾートとの共通滑走券は多くのスキーヤーにとってもう一つの大きな魅力であると述べています。

「タングラムと斑尾高原の両方をカバーし、食事も含まれているリフトチケットセットがあるのですが、これは非常に人気があります」と彼は言います。

「マダポウという言葉が最近は知られてきています。そのため、多くの人が新雪滑走を楽しみにここへやってきます。私たちのコースはすべて北を向いているので、太陽は朝の11時頃まで斜面に当たらず、雪質は良好なままなんです。タングラム、斑尾高原のどちらにも安全に森の中の滑走を楽しめる様々なレベルののツリーランエリアがあります。また家族向けの初心者用バーンから上級者用のコースまで、全てのレベルの方達が楽しめるコースを用意しております。」

また、夏の間のゴルフコースは、他のアクティビティを楽しむことが出来るエリアとして整備してあるんですと本山さんはいいます。

「ここには、5歳以上の子供が自分で運転できるスノーモービルエリアがあります。もちろん、年少の子供向けのそりエリアもあるので、小さな子供たちもさまざまなアクティビティを楽しむことができます。またスノーモービルでバナナボートを引くスノーラフティングもあり、多くの人が楽しんでいます。 」

このように、冬の信濃町に滞在すれば、他のエリアに行くことなくここだけで最高の雪を楽しむことができ、またその楽しみ方は無限大です。

それからもう一つ、信濃町の2つのスキー場では夏の間もたくさんの楽しみがあるということも付け加えておきましょう。

黒姫高原ではコスモス園が、そしてタングラムではラベンダー園や森の中のゴルフが楽しめ、また斑尾山頂から北へ80kmも延びる信越トレイルの起点にもなっているため、多くのハイカーが訪れる場所でもあるのです。

黒姫高原スノーパークHP

東急斑尾リゾート・タングラムHP